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生存報告等

E=MC^2さんで生存報告(?)をしましたので、こちらでもご報告を。

>15話の作成状況

 現在執筆中で、テキストファイルベースで53kBほど書き進めています。
 話の大筋は決まっているのですが、それをどう表現するのか悩んでいるところ。
 それとチョイチョイ本業が執筆の邪魔をするので(苦笑)、執筆が遅れています。

 これから内容の推敲や次話以降への繋がりも再吟味してゆきますが、文章のボリュームや、話の区切りの良さによって、前後編に分けるかもしれません。
 いずれにせよ、「15話 ○○」になるか、「15話 ○○(前)」になるかは別にして、年内に「15話」はUPしたいと考えています。
 楽しみにして頂いている方には申し訳ありませんが、今暫くお待ち頂ければ幸いです。


>雑談

 なんだか鹿児島大学教育学部の紀要で、凄い「論文」が掲載されていますね。
 中身の酷さは色々なところで語られていますが(個人的にはp.102の図が「○ー」っぽくて「面白い」ですが)、大学そのものに対する批判(特に研究レベル)については筋違いなものがあるので、以前学術論文を書いたことのある身として(ちなみに現在は研究とはなんら関係のない仕事をしています)、ちょっと「論文」の解説(一般論)を書いてみたいと思います。

 「論文」は大別すると、
 1. 審査(査読)付きの「論文」
 2. 審査(査読)無しの「論文」
 に分けることができます。

 1.は数人の「査読者」(レフリー)が論文の内容を審査し、雑誌に掲載するに足る、と判断して初めて、雑誌に掲載されます。
 よって、「雑誌に掲載するに足らない」と判断されれば、修正意見が付けられます。
 最悪、論理性が余りに乏しかったり、書式(論文の纏め方を含む)が指定されたものと適合していない、と判断されれば、「リジェクト」(論文投稿受付の拒否)もあり得るものです。

 一方、2.は、書式(印刷上のスタイル)が合っていればほぼ、内容はノーチェックで掲載されます。
 これには、学会発表の「論文集」(場合によってはこれにも審査がつく)や、研究助成金の研究報告書などが該当し、「大学の紀要」も大体、2.に該当します。
 この話題になっている「論文」は「受理日」しか記載されていないので、(審査付き論文であれば普通、「受付日」と「受理日」が記載されています)、2.に該当すると考えて良いでしょう。

 よって、鹿児島大学教育学部がこの「研究」を「認めて」いる可能性は低いと言えます。

 ちなみに、学者の世界では、「紀要」は「=論文」として扱われることは稀です。
 研究助成金などを申請する際に提出する、「業績調書」でも「紀要」は大体「論文」扱いではなく、「その他業績」(雑誌や新聞等に掲載された「記事」と同等)に扱われる場合が多いものです。
 (学生の学位審査等においては、「論文」0.x本分とカウントする大学もありますが)

 しかしながら、いくら「紀要」とは言え、社会的に見れば「教育学部の研究報告書」でもあり、公費で作成しているものです。
 鹿児島大学教育学部のスタンスが、「書かれたものは無制限に掲載する」というものであればまだましなのですが(それでも公的機関がやるべきではなく、教授がお金を出し合った「同人誌」ですべきだと思いますが)、ただ単に、学部側の管理体制の杜撰さがこのようなものの掲載を許しているといのであれば、直ちに正すべきでしょう。

 最低、校正稿を教授会や専攻会議でチェックして、「大学の公的性」や「研究者としての最低限のマナー」を損なうものであれば掲載させない、などの体制はとったほうが良いのではないでしょうか。

 もっとも、まっとうな「学会誌」並に、内容を吟味したうえで掲載しているのであれば、ここまで話してきた内容は全て、否定されてしまいますが・・・
 真相はどうなんでしょうね。

 ではでは。
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